賢者の創作石

Philosopher’s Art Stone

「表現する」とどんなことが起こるのか


また記憶の断片が蘇ってきたので、はいはいわかりました

と記しておくことにする。

初めはよくわからなかったけどこれは書いておけってことだな

というのが流れからわかるようになった。

膨大なデータの中の一部になるのだろう。

それはそうとこれっていつまで続くんだろ?

 

思春期から始まって十代の頃は精神が不安定だった。

別に病院に行ったわけではないけどそれを自覚している。

幻聴が聞こえたこともあったし(期末テスト前夜)

その時は家出した。

(余談:家出して見つかって帰る時にきっと心配してるから明るく帰ろうと
 新幹線でお土産を買って帰って渡したら「一体何考えてんの!!」ってすごく怒られて
 自分では思いやりのつもりだったんだけどなってホント空気の読めない子。笑)


普段は学校で良い子ちゃんだったからそんな行為をして

母親祖父母にも学校の先生にも不思議がられた。

でも本当は心の中では良い子ちゃんなんかじゃなかった。

悪い子ちゃん(←これもちょっと尺度違うけど)が良い子ちゃんの中に入れられて

悲鳴をあげていたような感じかな。

 

思春期の私は親の離婚で心がボロボロだった。

その上勉強をするというのが集中なんかできなくて耐えられず

大学受験まではほとんど白日夢の中で暮らしていた印象がある。

勉強した事柄なんて何1つ憶えていない。

今なら合わないのに我慢して一緒にいるより離婚した方が幸せ

と思うことが出来るけどね。

 

そこから這い上がったのに役にたったものが明確にあるので

そこが今日のテーマなのかなと思う。

 

一言で言うと『何かを何かで表現すること』に尽きる。

 

自分の内を表現することっていうことになると思うけど、自分がそうしていた時に

そんなことは意識していなかったからここは『何か』でいいと思う。

 

初めは歌を歌った。

バンドに入って歌を歌うことに没頭して(この間、単身海外へ移住)

無謀にも仕事にもした。(たいした仕事はしてないけどこの頃はレコードの時代)

 

そのうち曲を自分で書いていないことが何か足りない感じがして

これは仕事にはしてないけど曲を創り始めた。

 

絵はそれと同時に描いていて仕事は徐々にこちらに移動していった。

 

これの全てが心の癒しになっていたのだということが今になると明確にわかる。

アイデンティティも徐々に本当の自分に近づいて行き続ける。

私にとっては特に元のものを創るというのがしっくりきた。

歌よりは作曲という感じで。

別に芸術とか特定される分野じゃなくていいと思うんだよね。

日常のことだってどう向き合うか、表現するかによって立派な表現ってことになる。

むしろ今の芸術の分野って雑音が多い印象があったりして余計な気持ちが

邪魔することもあるっていうか。

自尊心みたいな、いいこともあるけど最大の敵に変身することもあるような雑音の渦。

その渦に巻き込まれたらアイデンティティなんてますます遠ざかってしまう。

 

自分が癒されるために表現することを意識していたわけではなくて

学校から離れてある程度自分の自由に決めていい環境が整ったので

心のままにやりたいことを少し無謀にやってきただけの道筋。

 

私はこのために生まれてきたという感覚は未だない。

その時にやりたいことしかわからなかったし今もわからない。

 

でも少なくとも、

心に何かを抱えている人がいたら

何かを何かで表現することで変わることもあるかもよって言ってみるかな。

 

Express yourself!with love

 

 

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